高原列車は行く・・
お相撲さんの世界では・・・
高見盛は自分を奮い立たせるため、、立会いの前に独特の、しぐさをします。
横綱 朝青龍は、勝ったあと、独特の態度で、「どうだい・・」と言うしぐさをします。
セールス時代、私はいつも孤独に感じていました。
お相撲さんのように、お客さんの前で、自分を奮い立たせるような行動を取るわけにはまいりません。
車を買ってもらって、お客さんの前で、「どうだい!」なんてことも出来ません。
車が売れた日、会社へ帰ってうれしさを顔に出さないように、
さらっとした顔をするように心がけていました。
「どうだい!」なんて顔は絶対にしないようにしていました。
「係り6人」の目標が達成できた時だけ、喜びを表すように気を使っていました。
成績が上がれば上がるほど、周囲には気を使っていました。
スタンドにいたときに、いやと言うほどえらそうな態度のセールスを見ていたからです。
営業事務の女性、電話交換台の女性、登録事務の人たち、車両配車の人たち、サービススタッフたち、、、
「〇 〇 さんいつもありがとう」を、口癖のように言っていました。
だから、みんな、私を応援してくれました。
セールスが売って稼いで、お前達を食わせているかの態度をとっている人がいました。
そんな人には、「自分で全部やってみろ!」「きっと一台も売れなくなるわ!!」と言ってやりたかったです。
難しい商談に向かう時、
車を降りてから、右手の親指を折って他の4本の指でしっかり握り、
肘を90°に曲げ強く振り下ろす。これを繰り返して、自分を奮い立たせておりました。
難しい商談が決まった時、うれしくて、うれしくてたまりませんでした。
その商談の帰り、車のなかで、
「高原列車は行く」と言う歌を、目イッパイの声で唄っていました。
汽車の窓から ハンケチ振れば
牧場の乙女が花束投げる
明るい青空 白樺林
山越え 谷越え はるばると
ら・ら・ら・ らららら・ら・ら・
高原列車は らららら・ 行くよ
その日以来、車が売れると、必ずこの「高原列車は行く」を高らかに歌って帰りました。
この歌を、目イッパイの大声で歌う快感が味わいたくて・・・
「よぉーし」、この商談の帰りは絶対「高原列車」を唄うぞと気合を入れたものでした。
売れたら「高原列車」を唄わせてもらえる・・・売れないときは唄わない・・
で、この「高原列車」を、自分へのご褒美にしていました。
月が変わると、新しい月の目標を、大きく墨で書き、自宅に貼っていました。
別に、トイレ、車の中、机の引き出し等、いつも目に付く場所に書いて貼っておりました。
目標を達成して、次の目標を書くのがとても楽しかったです。
「自分ひとりでは何も出来ない」
周囲のスタッフに感謝を・・
自分にもご褒美を!
私の販売の原点
又続き書きます。