私の信条(8)
「諸悪の根源我にあり」
母親が、自分の子供の成績が悪いのを、
学校のせいにする・学校でなければ先生のせい、先生がよければ
父親のDNAが悪いと言い始める。
私が豊田で創業した35年程前のことです・・
あの頃の私は・・
仕事がうまくいかないのは、
豊田の街の人たちの商品、サービスに対して理解度が低いためだ、
同業者がグループで私の営業を妨げるから、
豊田で採用したスタッフのレベルが低いから・・
自分はうぬぼれに満ちていました。
自分の仕事の進め方、考え、行動すべて間違っていない!
間違っているのは、すべて周囲の他人だ、と決めつけていました。
結果、創業から2年ももたず
行き詰ってしまいました。
でも自分には、この経験があったからこそ、
気付くことができ、
反省することができて、
変わることができました。
・・これは、森繁久弥さんが、何かで話されたことです・・・
人は転ぶと坂道のせいにする・坂がないと石ころのせいに・石がなければ靴のせいに、
人はなかなか転んだことを自分のせいにしない。
痛い経験をしたから、この言葉が身にしみます。
市場が悪いからと、他悪の考え方に凝り固まっている人がとても多いです。
たとえば、
計画通り売れないのは、
いくら、経済情勢がよくない、市場が悪い、と言っても
自分の店のマーケットシェアーが、40%、50%ならともかく
1~5%と低く、90%以上のお客様が、他店で買っているのです。
明らかに消費者であるお客様との間にギャップがあるのです。
自善・他悪の考え方を捨てて、
問題は、自店と自分にあるという観点から、、、
自店とお客様とのギャップを早急に埋めなければなりません。
1%~5%の全く少数派のお客様の声に満足していませんか?
他店で買われた、大多数のお客様の方が間違った人達だと思っていませんか?
買わない、または他社を選んだ、多くのお客様の声を聞くこと、知ることです。
間違っているのは、お客様ではなくあなたの店だ、あなただと言われる筈です。
自分の店より多く販売できている他社に学ぶことです。
自分よりたくさん成績を上げている人に学ぶことです。
自店より多く販売できているということは、
自分よりたくさんの人々に高評価されている証拠なのですから。
あの店は・・・だからきっとだめになる
あの販売員は・・だからだめだ
と言いながら、多くのお客様に評価(商品を買っていただく)されないなら
評論家にでもなりなさい!
とは言っても、
評論家の世界はもっと厳しいから、
だれも話を聞いてくれないでしょう。
お客様が来てくれない!
商品が売れない!
すべては、買われるお客さまとのギャップです。
売れないお店や
売れない自分と、お客様とのギャップが大きいのです。
まだ、売れないのはお客様が悪いと思っていますか???
「自分が一番見えていないのは自分自身です」
「自分がよく見えているのはお客様です」
他人からはよく見えているのです。
自分で自己評価を上げて納得し、
他人に押し付けてみたところで何もなりません。
お客様とのギャップが見えないのも自分です。
たとえ見えても、自分が悪いと思わなければギャップを埋めようとはしません。
「自善・他悪と考える自分」から、
すべてに,「自責の対応ができる人」に変わりましょう。
お店の商品が売れないのも、
部下が成長しないのも、
すべて自分が悪いと思えたときから、
自分の成長が始まります。