私の信条10 「実れば実るほど 頭を垂れる稲穂かな」
私の信条(10)
「実れば実るほど 頭を垂れる稲穂かな」
自分では、「お陰様で、の心を持って日々の仕事に向かっている・・」つもりでいます。
私自身は「腰を低く」をモットーに日々行動をしているつもりなのですが・・
でも「自分が一番見えていないのは、自分である」ということからすると・・
自分は、人間経験が長いだけ・・
自動車販売現場の経験が長いだけで・・
とても他人様の上に位置する者とは、思ってもいません。
でも、他人様にどう映っているかはわかりません。
だから心配です。
世に言われるスーパー成功者は、
一様に「腰が低い」のです。
一代で大企業を築きあげた、昔から有名な創業経営者
そして最近活躍している若いスポーツ選手すべてが、
腰が低いのです。
ゴルフの 石川 遼 さん
野球の 斎藤 佑樹さん
相撲の 横綱 白鵬さん
仕事中(試合中)の一所懸命さと強さ、
インタビューに答えるときの謙虚さ・・
見ている者に、すがすがしさを感じさせてくれます。
「どんなもんだ!・・俺は強いだろう!」
という態度は微塵も見せません。
能力が抜群に高くて、態度がとても低いのです。
だから、周囲の人から好かれ、
高い評価を得ているのです。
能力が高くても、態度が高いと、
もう一人のモンゴル出身、先輩横綱のようになってしまいます。
どんなに偉い人でも、どんな業績を残した人でも、
先祖があり、親に育てられ、学校で教育をうけてきたわけです。
たくさんの人たちのお陰で今があるのです。
いまある地位にしても、仕事にしても、
沢山の人の協力や、支えがあってのことです。
今おかれた立場で、人の協力がすべて絶えたらと想像したら・・・
「ぞっ」とするはずです。
・・・想像しましょう・・・
ある農家の田んぼで、
お百姓さんの努力のかいがあって、
たわわに稲が実りました。
でもその中に、
実っていても、頭を垂れていない「ツン立ちの稲穂」が
一本だけあったとします。
頭を垂れた他の稲穂は、
収穫され、おいしいお米として評価されます。
ツン立ち稲は、
お百姓さんに、抜いて捨ててしまわれるか、
不良作物として、収穫されずに放置され、
枯れていくことになることでしょう。
または、おかしな稲として、見世物にされるかも知れません。
山では・・
標高が高ければ高いほど、気温は低くなります。
世の中では・・
態度が高ければ高いほど、評価は低くなります。
自分の評価は
自分が態度で表現するものではありません。
周囲の人たちが、
能力と態度を見て決めてくださいます。
同じ能力なら、
腰の低い人の方が評価は高くなります。
自分の置かれたポストと、
相手の置かれたポストの力関係を利用して、
ふんぞり返っている・・
そんな見苦しい人にはならないように、
気をつけたいものです。