妙薬・・
富山の有名な薬屋さんへ行きました。
薬作りの話を聞きました。
14世紀のはじめだそうです。
松井 源長 と言う武士の母親が、、、
とても重い病気にかかりました。
いろいろ手は尽くしましたが、悪化するばかりでした。
もう、後は、神 仏 に頼るしかありませんでした。
源長 は 霊山である立山に登り 一心に祈願をしました。
その夜のこと・・・夢の中になんと・・・
阿弥陀如来が現れ、妙薬の作り方を教えてくれました。
「よし・・・一刻も早くこの妙薬を作って母に飲ませよう」
立山から急ぎ帰ってきたものの、、、一足遅かった・・・
母は、亡くなっていました。
嘆き悲しみながら、、、涙しながら、、、教わった薬を調合しました。
そして、亡くなっていた母の口を開かせ、注ぎました。
するとどうでしょう・・・なんと、なんと、母が生き返ったのです。
そしてしばらくすると、すっかり病気も治ってしまいました。
母は、、、阿弥陀様に、「まだ来るのは早い」と言われ・・・
不動明王には、「早く返れ」と、背中をたたかれたそうです。
「身体に魂を返してくれる、、薬、、」
と言うのが・・・この薬屋さんの扱う有名な
「反魂丹(はんこんたん)」なのだそうです。
このお話は、、、とやまの民話なのですが、、、
民話にでてくる、薬を何百年も売り続ける・・・・
すばらしいことでは、ありませんか。。。。