数字のマジック

お取引いただいている、信金さんが「経営情報」と言う小冊子を届けてくださいました。

ぱらぱらと拾い読みをしていて・・・

職業柄、「ーー売れている車は?」と言う見出しに目がとまりました。




①  07年に一番売れたくるまは、軽自動車で、スズキの「ワゴンR」・・・・


②  07年高級車ブランド、レクサスは前年比11.9%増。

③  07年2000万円を超える超高級輸入車は、2000年比五倍と急拡大。


上記、①と②③から、、、、
。。。「二極化」が鮮明になっている。。。との記事でした。


「え!!!?それっておかしくないの?」「高級車が売れている?ほんとかいな?」
疑問に思った私は、調べてみました。

確かに、①のワゴンRは年間、22万4082台で、前年比1.5%増、4年連続の首位でした。
そして、軽自動車全体では、前年割れはしたものの、3年連続、190万台以上の高水準の販売実績でした。

問題は、高級車のほうです。

日本で高級車と言えば、ベンツ・BMW・レクサスが代表です。

この3メーカー合計で、前年比、1、000台強のマイナスだったのです。

(ベンツはマイナス5.8%・BMWはマイナス3.9%・レクサスはプラス11.9%)


2000万円超の超高級車は、ベントレー・ロールス・マイバッハの3車種です。

3メーカー合計で、499台でした。
(ベントレー423台前年比マイナス21.2%・ロールス57台プラス5.6%・マイバッハ19台プラス5.6%)

2000年時、超高級車は、約100台だったんです。

そして、06年と07年比較では、約100台マイナスになっていました。

日本全国で、6年かかって、100台販売が、約600台になった。
そして次の年は100台下がって、499台。。。


軽自動車が良く売れているのは、わかりますが・・・・

高級車・超高級車が良く売れていて、2極化しているとはとても思えません。


軽自動車の、190万台と比較して、2極化とは、、、いかがなものかと思いました。


「超高級車は、5倍になった」は、先に「二極化」を結論付け、強調するための、数字のマジックとしか思えません。

こうした数字のマジックに、気が付かないことがきっと沢山あるのでは、と思いました。






  






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