お店に勤めているO君を逮捕します・・!今だから言えること
昨日も 「ちょいCam」のお渡しがありました。
お客様にとっては 長い間 描いてこられた
「大人の夢」実現の 今日がスタートとなります。
株式会社ルートは創業から45年です。
その間 数多くのスタッフが 駅伝のごとくタスキをつないでくれました。
今回の「今だから言えることで登場する O君もそのうちの一人です。
2007年09月15日 19:57
今だから言えること・第8弾
「あなたのお店に勤めている、O君を逮捕します・・・」
今まで当社には、いろんな人がスタッフとして入り、そして出て行きました。
でも、社内で逮捕されたのは彼だけでした。
今から28年前・・・・
当時の当社は、販売台数がどんどん伸びておりました。
「雇っていただけませんか?」まだ二十歳位の小柄な感じの良い子でした。
履歴書と免許証、そして彼の感じの良さのみで、採用を決めました。
名古屋にいて、こちらでは住むところが無いとのことでアパートも手当てしました。
「住所を変えて住民票をください」と言っておきましたが、なかなか持ってきません。
きつく催促してやっと住所が変わりました。
住所が変わって数日後に、あえなく、「社内での逮捕劇」となってしまいました。
名古屋にいた頃、同居していた男友達の健康保険証を使ってサラ金10社程から
借りれるだけ借りて、ドロンをしてきたのでした。
以前自衛隊にいたとかで非常に行動的で快活な子でした。
私が、O君と呼ぶと、「ハイッ」と快活な返事と共に、両手を腰にきちっとあてがい、
必ず駆け足で来てくれました。私はO君が大好きになりました。
逮捕後警察から連絡がありました。
金融会社各社と、名前を使われた友達は、「勤務先がお金を立て替えてくれれば告訴を取り下げる」
とのことでした。
本人からは「助けてください・・・お願いします!お願いします!!」の手紙も届けられました。
私は名古屋の町の金融やさんを、お金を払いながら回りました。合計170~180万円だったと思います。
苦しいときでしたが、彼のために・・・が、自分にとって、とてもさわやかな気持ちにしてくれました。
その後、1年か1年半で、立て替えたお金は、がんばって返してくれました。
そして間もなく残念なことに、彼は実家へ帰ると言うことで退社してしまいました。
実家のある神奈川県で運送会社に就職したとの手紙が最後でした。
その後の連絡はまったくありません。
両手を腰に駆け足をしている・・彼が・・今でも懐かしく思い出されます。
今だから言えることでした。