エコカー減税に一言・・

27日発行の、自動車業界紙、「日刊自動車新聞」に、
興味のある特集記事がありました。


10年新春、中古車流通と言う、特集でした。

09年、軽自動車・登録車ともに前年を大きく下回った。
(中古車の台数カウントは、登録台数をカウントしている。
と言うことは、オークション等で業者間を流通して、買い取った販売店に一旦登録される台数、と
一般消費者が購入して登録された台数が合算されます。)

特に登録車は、ピーク時(1997年)の65%まで落ち込んだとありました。

お蔭様で、ユーズネットグループの中古車販売は、前年比、5%アップしました。
でも新車の販売台数減が大きくトータル台数をカバーできませんでした。
ユーズネットグループの中古車販売は、日刊自動車新聞の発表による全国の数字と比較すれば、
自分には満足できるものではなかったですが、よく健闘したと言うことだと思います。
きっと一般消費者への中古車販売台数は下がっていなかったのではと思っています。
下がったのは、オークションへの出品・落札台数をはじめ、中間の流通台数が下がったのが原因と思われます。


国内の中古車登録台数がマイナスになったのは・・・特集記事から・・

① 政府が景気対策のため打ち出した、環境対応車購入補助制度の、スクラップインセンティブにより、
  今までなら販売中古車として流通していた初度登録から13年を超えた下取り車が、
  使用済み自動車として解体処理(充分使用可能な良質な車も)され、中古車流通が減少した。

② 中古車輸出が激減した。
   最大輸出相手国だった、ロシア向けが、世界的な金融危機の影響とルーブル安、関税引き上げの影響で、
   08年 563、000台から 47、000台・・・ナント前年、91・6%減になってしまった。その他の国においても不況による落ち   込みが見られた。

③ 一般のお客様の間で、エコカーという言葉が浸透した中で、お客様の意識が「新車、イコールエコカー」
   「中古車イコール非エコカー」と言うイメージになってしまった。

①~③と言う主な原因があって、中古車の登録台数が前年を下回ったと言うものでした。





この新聞では・・・・・
ライフ・サイクル・アセスメントの観点から見れば、新車製造時に発生する二酸化炭素(CO2)排出量より、車をリユース(再利用)した方が、CO2排出量が少ないと言う見方ができる。
環境負荷の少ない新車を選択することもエコとするなら、リユースとして中古車を選択することもエコと言える。

消費者に向けて「中古車イコールエコ」を業界挙げてPRすることで、需要の掘り起こし図ることが急務となっている。
と言う言葉で締めてありました。





昨年から行われている、エコカー補助について・・・

経済対策が主目的なのか・・・

地球環境保護が主目的なのか・・・

世界的な不況を克服する為に、行われた補助金、減税制度であるなら、

エコカー補助でなく、自動車購入補助にすべきであったと私は思っています。


地球環境保護が目的なら、今の日本において、おかしなことが行われています

● まだまだ乗れる車を、スクラップさせて、エコカーに乗り換えさせています。リユースさせたほうが環境負荷はかからない。

● 各メーカーは補助金、減税の対象になるように燃費、CO2を減らした新しい車を出して、
  期限があるので短期に対応していま  すが、その為に、従前の設備を無理に変えているはず。そこでは、
  大量に無駄なCO2が排出されています。

● そのエコカーと言われる、新車の製造過程で排出されるCO2には全く触れられていません。

● 買い換えた車が、今までの車より、「倍」以上燃費の良い車だとしても、高速道路を週末、1、000円で倍以上の距離を、
  渋滞、渋滞のなかをいらいら、のろのろ行って、ちっともエコといえないのではと思います。

● 地球環境にやさしいエコカーに乗り換えろと言うのなら、作る為の設備、製造過程も加えた、
  CO2対策でなければと思っています。




私は思っています・・・・・

スクラップインセンティブは取りやめるべき。古い車でも上質な車は沢山あります。

高速道路、週末1、000円をやめて、通勤、商用でよく使われる一部地域の高速道路を車種限定なく終日無料化する。
鉄道、船舶など大量輸送機関とバッティングしない地域の道路を選んで無料化する。

エコカーのみでなく経済対策の、新車購入補助及び減税を実施すると良いと思う。
設備変更の時期がメーカーによって選べる為、CO2排出が抑制される。

ガソリン税の引き上げをすることにより、燃費の良い車が選択され結果、エコに貢献することになると思います。

そのガソリン税の引き上げ分を、トラックなどが多く使う軽油の引取り税を下げたら良いと思います。それによって物流コストを軽減して経済を活性化する。通勤商用等で多く使われる一部地域の高速道路を無料化して、その穴埋め財源にも振り向けたらよいのではと思います。

エコカー減税を今のように、期間を決めて短期間で行うと、
メーカーの対応に無理がかかり、設備変更の為にむだなCO2を排出してしまう。
だから今の方法のエコカー減税はやめて、経済対策のための購入補助に切り替える。消費者は、高くなったガソリンの消費を抑えようと、車を選ぶ時、自然に低燃費のエコカーを選ぶようになると思います。


















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