会社の寿命3年時代!!
1980年代の半ばのことです。
日経ビジネスが「企業の栄枯盛衰」を分かつ法則を分析。
その結論として、
「企業の寿命は30年説」に到達しました。
そして「寿命30年説」は最近まで、
経営者の間に浸透していました。
ところが、2006年に、
「会社の寿命10年時代の生き方」
という本が出版され、
経営者ならずとも、社会人すべての人々の気持ちが引き締まりました。
あれから5年もたっていないのに・・・
「会社の寿命10・・」と同じ著者で
何と「会社の寿命 3年時代 の生き方」という本が、
最近話題になっています。
サンマーク出版
著者 道幸 武久
980円(税込)
本書の中で、著者は、
一つのビジネスモデルを成功させても、
導入期から、衰退期までのライフサイクルが年々短期化しているので、
3年もたてば、衰退期にはいってしまう。
だから、ビジネスモデルが1つしかない企業は、
短命に終わると言っています。
たとえば身近なところでは、
一世を風靡した、薄型テレビを例にあげています。
薄型テレビは、成長期から成熟期にかけては、
企業に潤いをもたらせたと思います。
ところが、記憶されていると思いますが、
毎年、20%~30%値下げとなり、気がつけば、
2年ほど前には、32インチテレビで10万円を切ってしまいました。
エコポイントが終わり、7月に実施の完全地デジ化がなされれば、
値段でなく売上が落ちてしまうことは容易に想像できます。
では、家電業界の次なる商品は?
サンヨー の「ゴパン」がよく売れていると聞きます。
その他の企業も、生き残りと、成長をかけて、
次なる商品を模索していると思います。
「ゴパン」をはじめ次なる商品も、
ライフサイクル、3年そこそこが勝負だと思います。
大手コンサルティング会社の創業者の話として、
この著者が本書の中で語っていました。
「起業して10年たったら5%の企業しか生き残っていない、
だが5%といっても、4%の企業は生存しているのみだ。
企業として成長しているのは1%にすぎない」と・・・それほど、厳しい世の中になっているということです。
「会社の寿命3年・・」から、
今年創業35周年を迎えることができたユーズネットグループも、
お客様のために、常に新しいビジネスモデルを創出し、
変化を加えながら前進していかなければ生き残れません。
2011年の仕事始めにあたり、
改めて肝に銘じた次第です。